前向きの憂鬱

京都在住。ふとした激動を大事に。観光シーズンには観光地の紹介もします。

病室

外は梅雨明けで気温もぐんと上がり、本格的な夏を迎えた。私はというと室温22度の密閉された空間でひたすら血を抜かれている。体から血が抜かれている瞬間を見ると思わず寒気がして、「自分は何をやっているのだろう。」という焦燥感にかられる。これをあと十日ほど行わなければならないと考えるととてつもなく億劫だ。

にしても年を重ねるにつれて沈黙がつらくなってくる。ただの沈黙ならまだ然り、上から見下ろされる沈黙は、すべてを見抜かれている気分である。業務的なことは必ず行わなくてはならない。だからこそ余計なストレスをためないようにすることは理解できるが、うわべだけの話をしていることは俺にはさっぱりである。なぜ酸素も薄そうな会話をしてその場を乗り切ることが出来るのかが皆目見当がつかない。大学生になって急激に感じ始めたことが大人になるにつれてたくさんの疑問となり、宇宙空間にばらまかれていく。

今回のことでうつ期に入った精神はブラックホールを形成しようとしている。そんな空間の中でほかの人たちはブラックホールの存在に気づかず、自分だけ吸い込まれていくと考えると、ほかの人たちも一緒に巻き込んでしまうぐらいの引力を発動してほしいと願う。