前向きの憂鬱

京都在住。ふとした激動を大事に。観光シーズンには観光地の紹介もします。

北野天満宮の梅苑~物思いに吹ける~

春は憂鬱です。新しい門出にぴったりの陽気に心地よい風。そして花や動植物の目覚め。すべてが目を覚まし、人も活気に包まれます。

梅は二月の上旬に芽吹き、春の訪れを表します。この瞬間、私は毎年のように繰り返す変わらない一年に絶望します。また今年も生きなければならないのかと思うこともあります。

ですがその一方で、また今年も生きることが出来たと思うこともあります。毎日毎日当たり障りのない日々を送っても、それが積み重なっていかされていることを自覚します。

シャボン玉の花を見たときに思います。人間も80年という長めの命を生きているが、地球の歴史からするとそれこそシャボン玉のようにはかない存在であることを。そう思うと、今世の中で起こっている悪事や争いも所詮はばかばかしいものであると思うのです。

そんなはかない存在であるにもかかわらず、春は残酷なほどにも私たちの存在を連想させます。本当は思い起こしたくなんかありません。いっそ滅びればいいとも思っています。

それでも人間というものはよくできていて、勝手に思い出すようにできています。そして五¥思い出すたびに生きようと思います。

梅の花は桜の前座です。咲く時期も短く、すぐに散っていしまいます。しかし、春というものはこの梅を見て心を整理するものだと思います。興味がある方は北野天満宮の梅苑にお越しください。