前向きの憂鬱

京都在住。ふとした激動を大事に。観光シーズンには観光地の紹介もします。

西宮の廣田神社~拝殿は伊勢神宮のもらいもの~

 

兵庫県西宮北口から徒歩30分ぐらいのところに廣田神社はあります。しかし、周りが結構な田舎で参拝客が少ないことに驚きました。面構えはとても立派であり、その格式の高さを強調しています。

 廣田神社の歴史は古く、日本書紀では神功皇后が武庫の地廣田に天照大神荒御魂を祀り、皇后は無事に公開することが出来たという逸話が残されており、厄除けの神様として現在は親しまれています。

平安時代にはこの廣田神社が別名「西宮」と呼ばれるようになり、ここら一帯をそう呼んだそうで理由はわかりませんが、神社の名前がそのまま現在も地名となっていることから廣田神社の格式の高さがうかがえます。

拝殿は度重なる災害で再建を繰り返し、最近では1995年の阪神淡路大震災で拝殿が倒壊した際、伊勢神宮の内宮の社をそのままもらい受けています。その佇まいは名古屋市内にある熱田神宮とも重なることろがあり、非常に神秘的です。

実は本殿に祭られている天照大神荒御魂というのは瀬織津姫と同じ神様といわれています。瀬織津姫伊勢神宮の奥にある別宮・荒祭宮にまつられている神様で、別宮の中で

も唯一内宮神域にあります。実は瀬織津姫は水の神様であり、その別名が貴船神社の高龗神、そして廣田神社の荒御魂と呼ばれているのです。これはそのまま瀬織津姫としてまつると伊勢神宮との差別化をすることが出来ないのであえてこのような呼び名にしているのだそうです。

今回の廣田神社は非常にパワーが感じられ、非常に気品あふれる境内でした。また春になると二万本を超えるつつじが咲き乱れ、絶景を生むそうです。皆さんもぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

独り言になりますがこんなにも由緒ある場所でも、地理の悪さでここまでも人が少なくなってしまうことをとても残念に思います。西宮神社中山寺もいいですが、本当の意味での初詣は、実際に何か見えないものを感じられるような体感をする場所に私は行くべきだと思います。