前向きの憂鬱

京都在住。ふとした激動を大事に。観光シーズンには観光地の紹介もします。

龍安寺はすごい!

こんにちは!gorihisaです!

皆さんはわびさびという言葉をご存知でしょうか。

わびさびとは日本独特の美意識のことなのです。

わび(侘びしさ)・・内面的なこと

さび(寂しさ )・・枯れるなどの表面的なこと

を指すのです。一般的に質素であり、地味なことから心を落ち着かせる作用があるこのわびさびです。

美というと、世間では派手な装飾だったり色鮮やかな絵画、そして風景を思い浮かべる人が多いかもしれません。人間とは、そもそも目に飛び込んでくる目立つものを一番に認識する生き物ですからそれは当たり前のことです。

 

 

龍安寺の石庭

10月6日に龍安寺に行ってきました。応仁の乱の東軍の総大将、細川氏によって建てられた禅寺です。南禅寺の方丈庭園の大方丈・小方丈と同じく尺度を使って石を配置すしており、虎が三匹の子供を連れて川を渡るさまをかたどったことから虎の子渡しとも呼ばれています。

私が初めて龍安寺を訪れたとき、この龍安寺の石庭には華やかさは一切なく、表面的にみるとただ石が決まった配置に置かれているだけの何もない空間にしか思えませんでした。もっと言うとこの空間に何の意味があるのかが分からなかったのです。

紅葉やさくらだと日本人にしかない色彩感覚が作り出す絶景、日本の建物だとその時代の背景が分かるというメリットがあります。

 

しかし、この龍安寺の石庭に関しては

ただ石が置かれているだけなのにこんなのに500円まで払って見に来る価値があるのか・・・・

 

小学校六年生~大学一年生までに5回訪れましたがずっと理解できないままでした。

しかし、大学四年生になった今、ようやくこの石庭のことが少しだけ分かったような気がします。

先ほど言いましたわびさびという世界は、狭い空間で人間の持つ不純物を取り除こうとする世界です。しかし、見た目(さび)だけでは判断できません。本来人間の心に宿る、無数の絡まった感情をいったんほどいてマイナスとなるものを取り除き、本来の自分を呼び覚ますこと(わび)が必要なのです。人間の心は毎日ストレス感じていると必ずすさんでいきます。現代社会における人間関係がまさにそれです。

このストレスから心を開放するためにわびというものが誕生してのではないかと私は考えています。茶室というものが安土桃山時代千利休によって確立されましたが茶室の本質が空間にあり、時間の経過がより心に深いところまで語り掛け、景色が寂しいことにより余計なものがなくなると考えれば納得できます。

ちなみわびさびのさびとは空間そのものを指すと私は考えます。ということは、わびさびを理解していないときは、もはや空間として石庭を見ていなかったのでさびにすら気づいてなかったということなのです。

また時間の経過とは、時がたつにつれてその空間に自分の心が引き込まれ最終的にはその空間と一体化する子どだと私は思います。

 

しかし、実際に一体化することはほとんどの人間が不可能だと思います。なぜならこの空間に「明確な目的が存在しない」からです。ここでいう目的とは当時作られた意図という意味ではありません。心が満たされる基準という意味です。私は人間は自分のすべてを理解することができないと思っています。なぜなら自分の行動にすべて理由づけしてそこから自己理解をするからです。

この龍安寺の石庭、そして茶室・・・このような空間に明確な意味は存在しないため本当の自分を見つけるためには途方もない時間を費やすことになり、見つける前に大概の人がリタイアしてしまうのです。

最近瞑想が仕事の効率を上げるとの理由でブームになっていますが、この瞑想も時間を決めるか、あるいは「もういいか」と思ったタイミングで大半の人はやめてしまいます。自己理解は根本的に行われていない証拠です。

このわびさびは瞑想に加え、その空間と一緒に自分にたどり着く究極の自己理解です。そしてこの石庭は、その究極の自己理解を追い求めさせてくれる究極の空間です。

そして現代の人がが失いつつある心がここにあると私は思います。まだ来たことがないという皆さんは一度ここに来てみてはいかがでしょうか。

 

*下に龍安寺の写真を載せておきます。

 

 

大雲山龍安寺

〒606-8001

住所 京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13

📞075-463-2216

🚌 京都駅から50号系統立命館大学前下車 徒歩7分

  四条烏丸から55号系統立命館大学前 徒歩7分

  三条京阪から59号系統龍安寺前すぐ

※駐車場は石庭拝観者に限り一時間無料

 

拝観日 無休

拝観時間8~17時

料金 大人・大学生・高校生(障害者)500円(300円)

   中学生・小学生 (障害者)  300円(200円)

 

詳しくはウィキペディア参照

龍安寺 - Wikipedia