前向きの憂鬱

京都在住。ふとした激動を大事に。観光シーズンには観光地の紹介もします。

南禅寺の方丈庭園

 

 

 

 

方丈庭園とは

江戸時代初期に作られた枯山水庭園であり、五本の定規戦を配置した群青色の筋塀をつくり、石組はこの筋塀によって配置しています。見てみると奥のほうに大きな石を置き、手前の石を小さくすることによて空間を開けていることが分かります。

 

正面から見た大方丈の映像です。このような空間づくりは、「虎の子渡し」と呼ばれており、昭和26年に国指定の名勝となりました。

しかし、実際そんなに広くないのに、なぜか広く感じてしまう不思議さがありました。

 

実はわたくし事で恐縮なのですが、一度大掃除をする過程で部屋の配置を変えました。

変える前は真ん中の空間が狭いため、部屋が狭く感じましたが、真ん中の空間を広げる配置にすると今までの倍広く感じました。

つまり、ものを一か所に適度なバランスで配置することによって、空間を無意識的に広く感じさせることができるのです。この庭園を見たとき、現代の日常にも使われていると感じました。

 

 

 写真は小方丈です。別名「如心庭」と呼ばれ、昭和四十一年に当時の管長柴山全慶が「心を表現せよ」と自らの指導のもと、造りあげたそうです。

 写真を見るとわかるように、心の文字の位置に石が置かれており、かなり落ち着いた雰囲気となっています。この小方丈は現在国宝に認定されています。

 

 

 

こちらは六道庭と呼ばれ、六道輪廻の戒めの庭と呼ばれています。六道輪廻とは、天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六つの世界に我々は生まれ変わり続けることという仏教の世界観のことです。

石の砂漠のような世界と苔と木の世界の優しい世界がうまい具合に融合していると思います。

不識庵の「不識」とは漢の武帝達磨大師の問答より採用され、無心の境地という意味だそうです。名勝の一角にある茶室はどこにもない趣があります。